先日バズった以下のツイート、一度は目にした方も多いのではないでしょうか。
本当にエビかサーモンのお寿司にしか見えませんが、実はウオノシラミという甲殻類の仲間です。
この生き物、めちゃくちゃ珍しいものとのことで、水族館からも「お早めにご覧ください」とアナウンスされていました。
恐らくですが、こういうアナウンスが出るときは「飼育方法が確立されていない生き物で、いつ死んじゃうか分からないからね!」ということだと思います。
ということで、死んじゃう前に見てきました!
実はアクアマリンふくしま自体初めて訪問したということもあり、すごく満喫しちゃいました!
※アクアマリンふくしまは現在、新型コロナウイルス感染拡大のため8月末まで臨時休業しています。それが明けたらぜひ見に行ってみてください。
ウオノシラミちゃん!
順路通り展示を進み、「潮目の海」の大水槽や寿司処「潮目の海」(本当にお寿司が食べられます!)の少し先に、小さな水槽がたくさんあるスペースを発見・・・!
いました!
本当にイカか蒸しエビのお寿司に目がついてるみたいです・・・!
足の折りたたみ方を見ると、正座しているようでかわいくありませんか?
ちなみに、アクアマリンふくしま公式Twitterのほうでも言及がありましたが、ぜんっぜん動きません。10分くらい待機していましたが一向に動く気配がありません。ライブカメラで様子を配信とかしてくれたらめっちゃ見るのにな・・・
ちなみに「お寿司みたい!」という先入観により大きさもそれくらいなのかと勘違いしていましたが、なんと大きさは2㎝程度!小指の第一関節程度の大きさしかありませんでした。ちっちゃくてかわいいなあ~
ヒロメオキソコエビちゃん・・・?
上記のツイートで一緒に紹介されていた「ヒロメオキソコエビ」。漢字で書くなら「広目沖底海老」でしょうか。
こちらもぜひともお目にかかりたいと思って水槽の中を探しますが見当たりません。
うーん・・・飼育が難しいと書かれていたし、まさか・・・?
いや、いました!
写真だとわかりづらいと思いますが、肉眼でもわかりづらいです!
でも、かろうじてカイメンの中でじっとしていることが確認できました。
こちらも10分間微動だにせず・・・両方とも深海の生き物ですし、そんなものなのでしょう。
こちらはエンガワのお寿司って感じですかね?白いですしね。
大きさはウオノシラミと同様に1~2㎝程度だったと思いますが、いかんせんずっと隠れていたので正確な大きさはわかりませんでした・・・
HPの写真では水中を泳いでいる様子が確認できます。足がヒレのように平べったいので、泳ぐのは得意な種のように見えますね。ということは、カイメンの中にいるのはサボりかな?
ウオノシラミ・ ヒロメオキソコエビ とはどんな生き物?
今回展示されていたウオノシラミは「グソクムシ科ウオノシラミ属」の一種ということで、学名は「Rocinela sp.」です。(HPにはRocinela sp.と記載がありましたが、 Rocinela sp. が正しい・・・はず)
行く前に軽く情報収集をしましたが、ウオノシラミ属というグループ自体がかなり珍しいらしく、ほかの水族館でも展示の記録がほとんど無いようでした。
アクアマリンふくしま公式HPによると、以下のように説明されています。
ウオノシラミ属は、アイドル的人気を誇るオオグソクムシと同じウオノエ上科の深海の甲殻類です。オオグソクムシは死んだ魚などを食べますが、ウオノシラミの仲間は魚につき体液を吸う寄生虫です。また、本属は、世界から40種以上知られ、このうち日本近海から7種の報告があり、現在、詳細な種を同定中です。
オオグソクムシに次ぐアイドル候補!?未知の深海生物登場|アクアマリンふくしま (aquamarine.or.jp)より
ウオノエはたまに名前を聞きますよね。魚の口の中なんかにたまにへばり付いているあの子です。なるほど、仲間かあ~!わからない方はぜひウオノエで画像検索を。
口の中に寄生しているとなると、ますますお寿司感が増しますね。しかし、見た目とは裏腹に、魚の体液をチウチウ吸っているのはちょっとグロテスク。
そういえば、学名の読み方って知ってますか?
例えば、このウオノシラミちゃんの学名は「 Rocinela sp. 」ですが、これは「 Rocinela属の何か」という意味合いで使われています。「sp」は種を表す「Species」の略で、属までは同定できるけどもそれ以上はわからないという場合に用いられます。
このウオノシラミちゃんは口もとを解剖することで種が同定できるとのことだったので、切ないですがお亡くなりになるのを待ちましょう。
一方で ヒロメオキソコエビ のほうは学名が「Eurthenes aequilatus」と、種まで同定されています。2017年に新種登録されたものとのこと。めっちゃ最近だ・・・
そして、海底でエサに群がる様子が撮影されたことはあるものの、生態的な情報はほとんどわかっていないとのこと。今後の研究に期待ですね。
HPを見てみると、どうやら過去に同種の飼育経験があった様子。道理でね!
しかし、2回の飼育日数は39日と12日。めちゃくちゃ短くて切なくなりますね・・・
初めてのアクアマリンふくしまを満喫!
一番のお目当てのウオノシラミちゃんを見ることができたので、この後はスーパー水族館満喫タイムです!
私、水族館がめちゃくちゃ好きなので、東北でも最大級の水族館であるアクアマリンふくしまに興奮しっぱなしでした・・・!
この様子は後日別の記事に載せたいと思います!
最後に
東京方面からは高速道路を利用して〇時間程度、仙台方面からは〇時間程度で行けるようなので、皆さんもウオノシラミちゃんがご存命のうちに見に行ってみてはいかがでしょうか!
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