先ほど、東京ゲームショウにてモンスターハンターライズ:サンブレイクの新情報が公開されました。その中でも目玉だったのが、先行して姿だけ紹介されていた古龍の名前です。
「爵銀龍メル・ゼナ」というらしいです。
今回は、名前や姿について、現時点でわかることから考察したいと思います。
名前について
「爵」は西洋の貴族、「銀」は悪魔や吸血鬼などが苦手とする銀がモチーフでしょうか。
ちなみに、英語表記だと「Malzeno」となり、そのまま読むならマルゼノです。残念ながら、ゼノ・ジーヴァの「ゼノ」は「Xeno」なので、関係は無さそうです。
名前のもとになっていそうな名前としては、「Male(男性)」「Maze(迷宮)」あたりでしょうか。
あとは「Zeno」が人名として用いられますが、こちらはギリシア神話のゼウスがもとになった言葉だと考えられています。また、「Mal」は接頭語として使うことで「悪い」という意味を付加するようです。(「treat(世話をする)」に対する「maltreat(虐待する)」)
上記の通りにMalzenoを意訳すると「悪神」とかになるんでしょうか。
頭部について
頭部は、ヤギの頭がモチーフの1つになっていると考えられます。
西洋では、悪魔がヤギの頭を持つとされているので、吸血鬼のイメージには合っていると思います。
首~胸
首の部分は毛のような質感です。
この部分は、17世紀から19世紀頃にヨーロッパで用いられてきた「ジャボ」という服飾品がモチーフになっていると考えられます。
また、ジャボは白いものが多いですが、メル・ゼナのものは赤く染まっています。この赤の質感は翼のものともまた違うように見えるため、後から染まったものではないかと予想しています。
例えば、吸血鬼がメインモチーフのメル・ゼナは主食が血液で、それを貯めこむための役割も果たしているとかでしょうか。とはいえ手元の毛も似た質感ですので、元からそういう色かも……この骨格で口元の血をぬぐうとも考えづらいですしね。
翼
翼は、マントをモチーフにしていると思われます。ボロボロのマントのように先端がボサボサになっています。
首の部分と同じような赤色に見えますが、首元が明らかに毛のような質感である一方で、翼は普通の飛竜のような翼膜のような質感に見えます。あまり毛でフサフサには見えないですね。
尻尾
尻尾は、三又の槍をモチーフにしていると思われます。
ドラキュラのモチーフになっているヴラド3世は別名「串刺し公」と呼ばれていることから、尻尾を用いた攻撃をしてくると予想されます。骨格的にも、イヴェルカーナのような尻尾攻撃を仕掛けてきそうです。
また、形状的に何かを掴むこともできそうですが、尻尾の骨格を考えると動くのは三又のうち1本のみではないかと考えられます。
コウモリもモチーフの1つになっていると考えられるので、天井に逆さまに掴まるために用いる可能性もありますし、ハンターへの高速攻撃に使われる可能性も考えられます。
生態の考察
タイトルロゴに注目すると、どうやらメル・ゼナが背景に写っているようです。
モンハンライズにおいては、マガイマガドが看板モンスターであった一方、タイトルロゴに描かれていたナルハタタヒメ、イブシマキヒコがラスボスとして登場しました。
サンブレイクはどうやら看板モンスターがメル・ゼナになるようですが、タイトルロゴにもしっかり描かれているため、看板モンスターがラスボスにな……?
基本的にモンスターハンターシリーズにおいて看板モンスターがラスボスを務めることはまずないのですが、1つだけ例外があります。それが、ゴア・マガラとシャガルマガラです。
ゴア・マガラは成長して生態であるシャガルマガラになります。メル・ゼナも実はまだ幼体で、これから成長することが考えられます。
ゴア・マガラの例に倣うと、メル・ゼナの成体は名前から「・」が抜けるのかもしれません。
MHST2のラスボスとの共通点
モンスターハンターストーリーズ2にラスボスとして登場した「アルトゥーラ」は、ワームのような幼体の時にリオレウスを積極的に捕食し、最終的にドス古龍骨格の成体となりました。
メル・ゼナが好き好んでリオレウスを食べているのかは分かりませんが、元気な飛竜種を食べることで力を蓄え、成長するかもしれないということは共通ですね。
また、メル・ゼナが幼体だと仮定すると、幼体の頃に赤い光を放つという点も共通です。アルトゥーラは成体になると青い光を放つわけですが、もし成長したメル・ゼナが青い光を放っていたら、本格的に近縁種説が強まります。
最後に
モンスターのモチーフなんて知らなくてもモンハン自体は楽しめますし、いくら考察しても最終的には公式からの資料が出なければ正解はわかりません。
でも色々考えちゃいますよね!
ヨーロッパのほうが舞台となりそうなモンスターハンターライズ:サンブレイクは2022年夏発売とのことなので、あと1年弱、色々考えながら待ちましょう!
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